5年で3億人のユーザーが使うサービスを作る方法(Facebookの創業者兼CEOのMark Zuckerbergのビデオからの抜粋)

Facebookの創業者兼CEOのMark Zuckerbergはまだ25歳。資産が約$2 Billion(2000億円)でThe Forbes 400 Listに載ったり、いろいろ身辺が騒がしい彼ですが、普段はあまり表に出ません。めずらしくインタビュービデオ(全部で30分くらい、抜粋もアリ)があったので、見てみました。

よくあることですが、賢い若者の英語は滅茶苦茶、早口です。汗
見た目はまだただのお兄ちゃんだけど、受け答えはとてもしっかりしてるじゃないか、と驚きました。


Mark Zuckerberg On Innovation
http://www.businessinsider.com/mark-zuckerberg-innovation-2009-10

Zuckerberg: How To Build A Company With 300 Million Users In 5 Years
http://www.businessinsider.com/zuckerberg-facebook-staying-competitive-2009-9


※僕のリスニングが間違えているかもしれないので悪しからず。

  • 最初は会社にするつもりなんか無かった。単にFBをやりたかっただけ。最初のプロトタイプは2週間で作った。ルームメートと残りの数人でプロトタイプを作った後、彼らと一緒に素晴らしいサービスを作り続けるのに一番良い方法が会社化することだった。
  • 最初は6000人のハーバードの学生向けに85ドル/monthのサーバーで始めた。あっとうい間にスケールした。スケールするともっと賢い友人が参加してくれた。最初は夏の間だけシリコンバレーに来る予定だった。ネットの会社は皆シリコンバレーから来てるから一回行ってみようぜ、というノリだった。1Mユーザーを最初の1年で達成した。そうしているうちにボストンに帰れなくなった。
  • ネットはすぐに結果が分かる。リリースして2週間で分かるよ。ユーザーがそのサービスを欲しているか。5年間で2億人を超えるユーザーを獲得したというのはあり得ないことだよね。
  • マイクロソフトやアマゾンはシアトルにあるし、とても尊敬しているけど、シリコンバレーが僕らには最も合っているんだ。エンジニア、投資家、弁護士、データセンター、全部ここで調達できる。
  • (普通、VCは新しいCEOを連れて来て...とやろうとするよね、どうやって自分で意思決定してるの?まだ25歳なのにミスが許されないようなスピードで大きくなってしまって大変じゃない?という質問に対して、)失敗は今でもたくさんしているよ。でも周りにとても賢い人たちがいるから、自分の考えをぶつけるとその考えをより良いものに変えていけるんだ。ミスをするのは悪いことじゃないんだ。大事なのは何かすごいことを作ることであって、ミスをしないようにすることじゃないんだ。
  • ウェブサイトを作りたくてFBをやってるんじゃない。会社を作りたいからFBを作ったんじゃない。世の中により多くの情報を流通させて、もっと人々がつながれるようにしたかったからやっているんだ。
  • ユーザーのフィードバックはとても重要で、それを見ながらこのローンチは上手くいったかどうかいつも気にしているよ。ページを今も真っ白にしているのもこれが一番ユーザーからの反応が良いからなんだ。ある時、ユーザーは自分の情報をもっとコントロールしたいと思っていることに気付いたから、それをすぐに実装したよ。例えば、写真をプライベートにするなど。
  • グーグルとは違うカルチャーなんだ。20%ルールの代わりに誰でも好きな機能を勝手につけられるようにしている。それを社員で使って評価し、良いものを外部にリリースするようにしている。大半の機能はエンジニアやサポートチームによって持たされているよ。
  • でももっと大事なことがある。スタートアップはフォーカスが必要だ。FBの場合、2つの大きな目的がある。情報を共有することと、友人とつながること。この2つの目的に沿うことに開発リソースを集中させているよ。
  • エンジニアあたりのユーザー数を計算すると、一人のエンジニアが100万人以上のユーザーを支えていることになる。優れたエンジニアはより多くのユーザーが使ってくれるインパクトがある場所で働きたがるからね。

アメリカの大学と日本の大学の違いは一言で言うと「集約度」

僕は研究員(visiting scholar)ですが、visiting scholarは交渉ベースでスタンフォードの講義を受けることも出来ます。
僕は、今学期、以下の2つを受けています。どちらもComputer ScienceのMaster用の講義で、各教授に「visiting scholarなんだけど講義受けてもいいですか。」とメールしたら"You're welcome!"みたいな形でメールしてもらったので、若い学生たちにまぎれて講義を受けています。


CS229 Machine Learning: http://www.stanford.edu/class/cs229/
CS276
Information Retrieval and Web Search: http://www.stanford.edu/class/cs276/

# もちろん一人で研究に没頭しても良いのですが、あるレベルまでは講義に混ざった方が早く吸収できるのでそうしています。
# あとは個人的な性格の問題でもありますが、僕は教科書だけだと全く勉強できないので、耳から何かインプットした方が圧倒的に効率が良い人なのです。


アメリカの大学が全部そうなのかどうかは分かりませんが、スタンフォードは4学期制(summerは普通の学生は休みの場合が多いが、興味に応じてコースを取ることもできる)で、1学期が大体10週間くらいです。この10週間の間に集約させるそのやり方が半端じゃないです。

最初、いろいろな人に「アメリカの大学はすごいから」とずっと言われていましたが、授業を受け始めたころは何がすごいのか全く分かりませんでした。

  • 教授陣は確かに優秀なんだけど、東大にも優秀で教え方の上手い人はたくさんいました。
  • 学生も確かに優秀なんだけど、東大にも同じくらい優秀な人はいたし、スタンフォードのクラスに出ていても、ちんぷんかんぷんな質問する人だっている。

というわけで、一体何がすごいのか、うーん、と思っていました。


ところが、時間が経つにつれて分かってきたことがあります。

  • 大抵の授業は90分×2-3コマ/週くらいあります。2日に一回講義を受けることになります。
  • フルタイムの学生でも1学期に3-4個しか授業取りません。(取れません。)時間割を見ると一見スカスカで一日の半分以上が空いているように見えます。
  • もちろん講義中の90分は、完璧に制御された時計通りに進みますので、予習復習しないと落ちこぼれます。(最近はe-learning用に録画しているので、長時間講義を延長するのは許されないみたいです。)
  • 宿題の量と質がものすごいです。例えばComputer ScienceのMachine Learningの一回目の宿題は、http://www.stanford.edu/class/cs229/ps1.pdfにある通りで、このクラスの宿題が10週間の間に4回出ます。その他に中間試験、期末試験があります。
  • この1回分の宿題は感覚的には、東大の最も難しいクラスの講義の期末のレポート並みの重たさだと思います。(その場合、そのレポートだけで大抵全て終わりという具合だったような気がします。)


というわけで、10週間の間にこれだけの量をとにかく「集約」させて詰め込むのがアメリカの一流大学のやり方か、と納得してしまいました。
(尚、僕は別に成績がつく訳ではないので、課題や試験は任意です。学生は皆この成果によって成績が決まり、それがGPA等を通してその後の人生に大きく影響するので相当必死です。)


というわけでこんな具合なので、2つも講義を取ってしまって(僕は学生と違ってそれ以外に研究するのが仕事なので)本当に大変ですが、数年使っていない脳みそをフル回転して頑張っています。

特に、Machine Learningは完全に数学(線形代数)と統計学が完璧に分かってないと初回から脱落しそうな勢いだったので、駒場時代にちゃんと勉強しておいて良かったなぁと改めて思っています。(と言ってもだいぶ忘れていることもありますが。汗)Machine Learningは、もちろん実用的な講義でありながら、その背景にある理論をちゃんと勉強できるという大学らしい講義で、久しぶりにこうした講義に触れられてとても新鮮です。


他方、Information Retrievalの方はそんなに数学や統計が難しいという感じではなく、"Googler"養成講座という具合です。講師の片方がY!の人なのが皮肉なのですが、検索エンジンの作り方をゼロから叩き込むという講義になっています。まだ数回ですが、検索エンジンを作るというのは、学術的に何にも面白くなく、ただただ効率性を追求し、マシン性能との闘いをひたすらするという、(少なくても僕にとっては)恐ろしく退屈なものだということが良く分かりました。泥臭いところを丁寧にやっているなぁという感じで、本当にこれをゼロからやったGoogleの2人は偉いと思いました。

セカイカメラ(Sekai Camera)はニコニコ動画並みに流行る(かもしれない)と思う件

ついに出ました、セカイカメラ
http://support.sekaicamera.com/


丁度今年(2009)のTechCrunch50に行っていて、派手なプレゼンがあると主催者らが「頓智ドット並みだね」と言っていたものの、「あぁ1年経っても結局リリースできなかったのね」という残念な思いもありましたが、ついにリリースされました。
もちろん即インストールしました。

思っていたよりもずっとさくさく動いて驚きです。最初からこのクオリティは期待を裏切らずにすごいと思いました。iPhone3GSであればほとんどストレスなく動きます。(電池の減りは気になりますが。)

これだけプロダクトのクオリティが高いと「もしかするとすげーいけるかも」と思ったりもします。個人的には、ニコニコ動画の良い側面をそのまま引き継いでいる気がしています。具体的には...

投稿は非同期にも関わらず、閲覧者にはあたかもリアルタイムに見える

これは実は超重要で、一人で使っていても全く一人で使っている気がしない、という感覚がニコニコ動画にすごく似ていて、楽しいです。
一人で町中でiPhoneをかざしていると普通は怪しい人なのですが、そんな自分だけに見えるエアタグが何とも孤独感を和らげてくれる、というこの感覚はニコニコ動画に似ている気がします。


他方、ニコニコ以上に頑張れるはずだ、という点は...

グローバル展開

今は日本語版しかありませんが、近いうちに英語版も出てくるでしょう。TC50で知名度はグローバルなわけですから、是非グローバルに100万人、1000万人とユーザーを増やしてほしいと思います。
実際、Palo Alto近辺だとまだまだエアタグが少なくて、僕も頑張って付けていこうと思いますが、まだまだ寂しいです。笑

バイス連携(ドラゴンボールスカウター的なものカモン!)

iPhoneが現時点で最も適したデバイスであることは確かなのでiPhoneアプリを先に作ったのは正しいと思いますが、iPhoneで使うと手が塞がるんですよね。是非、スカウター的なものを作ってほしいと思います。wifiだけつながる眼鏡的なものが欲しいです。


今後に期待!

オバマの演説が改めてすごすぎる件(Health Care制度に関して)

オバマの演説がすごすぎます。

Obama's Health Care Address to Congress
http://www.nytimes.com/interactive/2009/09/10/us/politics/20090910-obama-health.html


テーマはヘルスケア。連邦議会に彼の主張を説明するというビデオです。

内容に関係ないところとして、以下のような特徴があると思います。

  • 英語がとても高貴。にも関わらず難しすぎない。
  • 発音が聞きやす過ぎ。
  • これだけ長い演説をほとんど原稿みたいでしゃべってる。しかも選挙時に演説と比べると相当早口。全部暗記してるのかな。
  • ほとんど数字を使わず、概念をやさしく説明。にも関わらず説得力が絶大。
  • 一部の反対議員が途中でヤジを入れてもいるが、圧倒的に支持されている。


そして、彼の考える新しい健康保険の内容に関しては、

  • 健康保険が全員に行き届かないというのは良くない。(注:アメリカの健康保険は全部民間ベースなので、保険がもてない人も多い。貧しかったり、中小企業のオーナー向けの保険が高すぎたり、病気持ちで健康保険に入るのを拒否されたり。)
  • 全員に保険が行き届かないというのは、結局ER(救急治療)のコストが増え、皆の負担が大きくなっているんだ、と主張。何より病院に行けない人がいるというのは社会として良くないだろう、と。(注:アメリカの病院は、そもそもアポを取らないと入れてくれません。アポを取らなくても良い病院は、長時間待たされるのと、保険を持っていない人が来ても拒否されます。最後の砦がERでERだけは原則、誰が来ても診察しなければなりませんが、保険を持っていない人が来ると費用を払えないのでその分は税金で補填されています。)
  • 今保険を持っている人には、何のダメージもない。何も変えないことを約束する。
  • 保険会社がズル(治療費支払いを拒否する、病気持ちの人や貧しい人の保険加入を拒否するなど)をしないように法律を変える。
  • 今保険を持っていない人向けの、新しい保険売買市場を作る。
  • そこでは、公的な保険も売り出す。公的なものとプライベートな保険会社が競争するのはアンフェアだと思う人もいるかもしれないが、今は保険会社の数が少なすぎて十分な競争がなく、ユーザーが損をしている。

という具合に進みます(これでまだ途中)。


とにかく圧倒的な存在感と支持を受けて、どんどん新しいことを発表していく姿が印象的でした。英語が苦手な人も雰囲気だけでも日本の国会と全然違うので、是非ご覧ください。

(海外に限らずですが)海外に行く際のアポの取り方(特に学生の方へ)

今月は、東京から会いに来てくれる人が多くて大変です。今週は2回もキャンパスツアーしました。東京とシリコンバレーを往復する生活なので、ある程度はちゃんと対応しようと思っています。これでもかなりいろいろ断っているのですが、出来るだけ、特に僕よりも若い人には何とかして何か学んでほしいと思って頑張っています。

というのは、やっぱり僕がシリコンバレーに来たのも、僕が20歳そこそこだった時にJTPAやSVJENの皆さんがほぼ無償の愛という名目だけでいろいろ助けてくれたからなんだと痛感することが多々あります。今思い出しても、単に生意気だけが取り柄だった僕(たち)を、無償で受け入れてくれて、いろいろな世界を見せてくれて、助けてくれて、その後もサポートし続けてくれる人たちがいて、今でも感謝は忘れませんし、僕も自分よりも若い人たちに同じようなことが出来ればという思いもあります。


が、しかし、僕たちの20歳の頃と比べても、特に学生の方に多いのですが、「おいおい、ちょっとそれはまずいだろ」というのが多いので、少し書いておきます。こういうのをメールで何度も書くのが面倒なので、まとめてここに整理します。もちろん、全ての学生がこれにあてはまるわけでもないのですが、そのまま放置しておくと学生の方の将来にも良くないし、僕も面倒なので、整理します。複数パターン体験して、大体パターンが見えてきました。

とはいえ、僕自身ももちろん完璧にできているわけではなく、日々多々ご迷惑をおかけしている場合も多いのですが、自分への自戒も兼ねて。(以下のいくつかは僕の過去の失敗例でもあります。)

人に会うということ

一番認識すべきは、人に会うということは、相手の時間を消費するということでもあります。相手にも相手の都合があって皆忙しいわけで、意味がない人とは誰も会いたくありません。それをまずはちゃんと認識すべきです。

たとえ学生であっても、相手ありきの話である以上はある程度このことを意識しましょう。誰かにあってもらうには理由が必要です。自分が学生の場合、相手に明示的なメリットを提示するのは難しいと思いますが、カラ元気でも良いし、熱意だけでも良いので、それが伝わらない限り誰も会いたくありません。むしろ、そういう甘えたマインドで厳しい競争の地シリコンバレーに来るのは止めた方が良いです。

典型的なNGパターン

大体、おいおいと思うのは、以下のいずれか、あるいはこの組み合わせです。

  1. 何をしたいからシリコンバレーに来るのかを言わずに、いきなり「会ってください」パターン。
  2. 「誰でもいいから」スタンフォードの人を紹介してくださいパターン。
  3. (有名な)●さんを紹介してくださいパターン。
  4. 相手のことを全く調べずに、●さんが何をしてるか聞かせてくださいパターン。
  5. 相手へのメリットを何も言及せずに「●●してくれたら僕たちにはこんなメリットがあります」だけ言及するパターン。
  6. 自分たちが何人で来るのか、具体的に何をしてほしいのかがわからないパターン。
  7. 土日、休暇中でも平気な顔してお願いするパターン。

対応策

それぞれ、以下のようにすべきと思います。

  1. 最低限、なんでシリコンバレーに来ようと思ったのか、何を得たいと思っているのかはちゃんと伝えましょう。日本人はこれ書くの苦手かもしれませんが、これがないと先に進みません。ツアーの概要があるならそれも送るべきですし、他にどういうところを訪問する予定があるのかも一緒に伝えるべきです。ちゃんと自分たちが何をしたいのかが伝わった後に、何かをお願いすべきだと思います。
  2. ↑とも関連しますが、「誰でもいいから」というのは最低です。誰でもいいと言われたら誰も紹介できません。せめてこういう分野の人とか、何を得たいからどういう人に会いたいかを言わない限り、誰も絶対に紹介してくれません。仮に紹介してもらえたとしても、「誰でもいい」と言って紹介される人は大抵暇な人(=ダメな人)だと思った方が良いです。成功している人ほど忙しいと思うべきです。また、これは大学に限った余談ですが、「スタンフォードの学生と交流したい」というのをよく言われますが、日本と違って、こちらの学部生、修士の学生は研究室に属さないことが多いです(カリキュラムに卒業論文というものがないことが多い)。ですので、学生でない人に学生と会わせてくれと言われても難しい場合が多いです。
  3. 基本的には、シリコンバレーの人は理由さえまともなら1回は会ってくれるので直接メールすればいいと思います。良くあるのが、僕とほとんどあったことがないのに紹介してください、と言われるパターンなのですが、この場合は確実にお断りします。僕の中の基準では、一緒に仕事をしたことがあるか、知り合ってから1年以上経っていて比較的頻繁に会っているかのいずれかでないと紹介しないことにしています。
  4. 相手のことを調べずに連絡してくる場合が多いです。ウェブにある情報も調べずに、ゼロから「●さんがやっていることをプレゼンしてください」というのはさすがに失礼だと思います。論文まで読めとは言いませんが、せめて検索エンジンで調べられることくらいは調べて来ましょう。メールを書く場合は、「●さんは今▲をしていらっしゃると思いますが、私は▲に関連して■に興味があって...」というような形でちゃんと文脈があった方が会ってもらえる可能性高いと思います。(基本的に自分の専門をしゃべってください、と言われて嫌な思いをする人は少ないと思いますが、ウェブに書いてあることとを調べて連絡してきた場合とそうでない場合とでは全然印象が違うと思うのです。)
  5. 自分たちのメリットだけではなく、相手へのメリットを書きましょう。メリットが明示的に提供できない場合は、熱意とガッツでカバーするしかありません。この姿勢がないもの(「してして」症候群)ではアポを取るのは難しいと思います。
  6. 人数やどういう人が一緒に来るのかはちゃんと書きましょう。いろいろ前提の話が抜けていると後から確認すべきことが増えて、お互い不幸だと思います。具体的に何をしてほしいのかをちゃんと書くことも重要だと思います。
  7. これは日本から来ると「僕たちは航空券代とホテル代まで払っているのだから」と思いたくなりますが、アメリカ人は本当に土日や休み中は働きません。学期が始まるまではキャンパス内がガラガラです。休日や学期外にアポを取るなとは言いませんが、相手が休みの日だということを十分認識したうえで依頼すべきです。

こうメールを書くべし

ケースバイケースではありますが、大まかにこういう形が良いのではというのをテンプレートっぽくしてみます。以下の順で並んでいるとよいかと思います。

  • 挨拶+簡単な自己紹介
  • 依頼の概要(以下のサマリ版:最後まで読まない可能性があるのでここは気合を入れて書くべし。)
  • Who I am (or Who we are):自分たちがどういう人で何に関心があるのか。
  • Purpose of my(our) trip:何をしたくて外国までわざわざ来るのか。
  • Why do I like to meet you:なぜ会いたいのか。自分の関心とツアーの目的と連携すべし。
  • What would I like you to do:何をしてほしいのかを具体的に。プレゼンをしてほしい、ディカッションがしたい、人を紹介してほしいなど。
  • What could I contribute to you:相手にどういうメリットがあるのか。メリットが享受できない場合は熱意とガッツでカバー。これがあるだけでだいぶ印象が違う。


僕(たち)が犯した間違いを繰り返さずに、どんどん海外を見に行く人が増えればと願って書きました。

Wells Fargo(のスタンフォード支店)がいい感じな件

アメリカに来て、毎日のように日々のしょうもないことでトラブっています。最初はいちいちイライラしていたのですが、もうキリがないのであきらめモードと慣れで何とかごまかしていますが、そんな中でも、インフラ系のサービスで日本よりも圧倒的にいけてるのが、Wells Fargo銀行スタンフォード支店のサービスです。

英語に自信がないときは、困ったらとにかくオフィスに乗り込むw

いくら英語に慣れとはいえ、電話でコールセンターに問い合わせるのは、上手くいくこともあれば失敗することもあります。特に、電話の相手がスパニッシュ系だったりすると、お互いの英語が良く分からん、ということになって、何も解決しないということが度々起こります。

そんなときは、とにかく相手のオフィスに直接行って、ギャーっと言うしかないわけです、言葉が不自由な外人としては。でも、SSA(ソーシャルセキュリティオフィス、税務署?みたいなものか)やDMV(免許センター)はとにかく最悪で、滅茶苦茶待たされるし、態度ワリーし、怖いし、という三重苦なのですが、Wells Fargo銀行のサービスは素晴らしい。

困ったことは聞けば全部やってくれる。頼んでないのにいろいろ教えてくれるw

Wells Fargoはスタンフォードのキャンパス内に支店があって、5pmまで開いてるのでとても重宝しています。(窓口は3pmまでというところも多い。)
ポイントは、口座にちゃんとお金を入金してから行くことですね。1万ドル(100万円)くらい入れておけば、かなりサービスが良くなります。この辺はアメリカらしいですが、セキュリティ的なことも考えれば、1万ドルくらいは貯金しとかないと怖いので、どうせなら一カ所に集約してから行きましょう。

これまで良くしてもらった例:

  • まだスタンフォードに来るかどうか分からない時に、「visiting scholarになる予定だから、今日口座開けて。来る前に日本から送金しておきたいんだ。」と言ったら、開けてくれたw。(普通はアメリカの住所がないとダメ。)その場で現金で$200(savingとcheckに$100ずつ)預けたらチェックブックくれて、キャッシュカードは後日日本に郵送してくれたw。
  • 頼んでないのに、「あんたはネットで頻繁に使いそうだから、もう一つcheck口座番号を持っておいた方が良い(ネット上から入力するcheck口座番号とそれ以外のcheck口座番号を分けた方が安全という意味)。」と言われて、もう一つcheck book+cash cardもらう。
  • (銀行から)米国非居住者用の免税書類(W-8BENフォーム、これを書かないと日本とアメリカの両方から税金取られる可能性アリ)がいきなり送られてきて、どう書いていいか分からないので、窓口に持って行ったら、「僕が今全部オンラインで処理するから」と言って、2分くらいで全部やってくれた。「こんなの送ってごめん。紙は捨てるね。」と言ってその場で没収+廃棄までしてくれた。
  • 「引っ越したから住所変えて」と言いに行ったら「住所+名前入りのチェックブック欲しいよね。(注:最初にもらったチェックブックは名前も住所も書いてないので、毎回自分の名前+住所書かねばならず面倒)郵送するから。」と言って、新しいチェックブックが5冊くらい送られてきた。こんなに使えないよ。(未だにチェックで支払うのに違和感有り。)
  • 「SSN取ったから登録して」と言いに行ったら、「本当はまだクレジットヒストリーないから作れないんだけど、特別にクレジットカード作ってあげられるけど作る?」と聞かれて、「無料?」と聞いたら「Of course」とのこと。ちなみに、アメリカはクレジットヒストリーがない人には本当に厳しくて、僕はamazonカードを申し込んだら、クレジットヒストリーがないことを理由に拒否されました。カード作れないとヒストリーが作れないという鶏と卵問題が起こるので、最初の突破方法がとても肝心。
  • カードが送られてくると思いきや「クレジットヒストリーがないので、SSNのコピー送れ」という書面が送られてくる。SSNのコピーをもって「これどういうこと?」と窓口に持って行ったら「なんでこんなの送るんだ」とか言って「僕がやってあげるから、SSNのコピー預からせて」と言って、その場で処理してくれた。
  • 何かの手違いで$12が僕のcheckから引き落とされていたので、「これ何?」と聞いたら、「うーん、間違いだ」とか言って、その場で修正。所要時間1分。


などなど、とにかく窓口に行くと全部解決してくれるので、電話で聞くよりも先に窓口に行ってしまうようになりました。アメリカってサービス悪いイメージしかなかったのですが、実際に来てみると、(もちろん大半のサービスは最悪ですが)素晴らしい場合もあります。僕がちゃんとした額を預金しているからかもしれないですが、日本だと預金額に関わらず一定のサービスレベルですからね。笑

事務連絡:メールサーバー不調かも

メールサーバーの調子が悪かった可能性があるので、僕に無視されたかもと思っていらっしゃる方は、お手数ですが再送していただくか、twitter/facebookで催促お願いいたします。
直近1週間分くらいが怪しいです。