ダイエー創業の中内功氏が死去

中内さんがお亡くなりになった。何とも言えない切ない気持ちだ。

というのは、中内さんこそ、小泉・竹中改革の最大の犠牲者のように思えてならないからだ。不良債権処理という名の下に、ダイエーの株式を全て売却させられ、おまけに個人が持っていた不動産等まで全てはがされた。

「何もそこまでしなくてもいいじゃないか。」、「ダイエーの経営危機と中内さん個人の資産は全く関係ないだろう。」という想いが私としては強かった。これは確か去年のことだったと記憶しているから、それからわずか1年あまりでお亡くなりになったということになるが、きっとやりきれない気持ちでいっぱいだったのだと想像する。

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流通科学大学を運営する中内学園は19日、ダイエー創業者で同学園学園長の中内功氏が同日午前9時30分に脳梗塞(こうそく)のため病院で死去したと、発表した。83歳だった。今後の対応については現在協議中としている。

 中内氏は1957年、大阪市内に1号店となる「主婦の店ダイエー」を設立。米国流のセルフ販売によるスーパーマーケットの仕組みを取り入れ、日本の流通構造の近代化を推進した。72年には三越を抜き、売上高で小売業首位にまで成長させた。

 ダイエーM&A(企業の合併・買収)の手法で、次々と企業を傘下に収め、事業を急拡大した。旧ユニード、旧忠実屋など流通企業を傘下に入れ、全国的な店舗網を構築した。また、リッカー、リクルートなど異業種企業もグループに加え、総合生活産業企業に成長した。

 バブルの崩壊や多角化で有利子負債が膨らみ、経営が悪化。01年に責任を問われる形で取締役も辞任し、経営の一線から退いた。最近は流通科学大学で教鞭(べん)に立っていた。 (13:59)