小泉純一郎首相は、所信表明演説で「混合診療の解禁など規制改革を推進する」とか言っています。

個人的には、(別に自慢や嫌みを言うつもりはないのですが、)混合診療は進めてもらった方が得する立場になるのだろうなぁ、と思っています。

どういうことかと言うと。。。

医療を民間に放出するということは、簡単に言ってしまえば、金持ちほどいい(高い)医療を受けられるということになります。


国を一つの企業として見れば、収入は税金であり、支出はいろいろありますが、医療補助費というのもあります。医療補助費というのは、貧しい人も金持ちも大体同じくらいの医療が受けられるように、僕らが直接払う医療費を小さくするための補助金です。


で、医療を民間に開放するということは、国という企業が、医療事業を縮小します、と言っているようなものです。税金という強制的にお金を調達できる、いわばやくざみたいなシステムを使ってビジネスをしているわけですが、それが上手く行かない(民間に代わりにやって欲しい)と言うわけです。


税金を強制徴収して、補助金を配るというビジネスを、国民に対してサーブし、国民の満足度を得ていたはずが、いつのまにか、そんなビジネス縮小したいと言い出したわけです。となると、国という企業はもう要らないのかなぁと思ったりします。


とこう言い切ってしまうと言い過ぎで、もちろん、ある程度の社会保障は必要だと思うわけですが、例えば、税金を全く取らない社会にして、その代わり社会保障もゼロという状態になったら一体どうなりますかね@日本。アメリカみたいに貧富格差がどんどん進んで、、、ということになるのでしょうか。お金持ちが寄付して、、、という世界にはならないのかな。だとしたら、何だかすごく悲しいというか切ないですね。


何が言いたかったかと言うと、
1)国の存在意義って無くなりつつありますよね。
2)どうしてやくざよりも強い権力で、税金を徴収できるのに、ビジネスとして上手く行かないのか。(=客である国民を満足させられないのか。)
3)国って、ろくな意志決定していないなぁ、と。もっとemergentにならないかなぁと。