はてなのサービスから見習うべきことは「Permalink」と「密な内部リンク」の作り方だ

せっかく正月なので、普段はあまり書かないようなことを。

はてなが昨年、はてなスターはてなメッセージはてなハイクはてなワールドと4つリリースした新サービスを外から見ていて、一つとても勉強になったことがある。

それは「Permalink」と「密な内部リンク」の作り方。


どのサービスも、ユーザーごと、あるいはキーワードごとにとてもSemanticにPermalinkが作られている。それだけじゃなくて、そのPermalink同士がリンクしあっていて、サイト内でのリンクがとても密になるように設計されている。

CGM系でここまで徹底して上記を実践しているサービスは他にないだろうなぁという位、徹底されている。


では、彼らが何でこうしているのかというのを少しだけ考察。
※あくまで個人的な考察です。


CGM系のサイトの場合、(A)コアで使ってくれるユーザーのトラフィックと同じくらい大事なのが(B)検索エンジン経由でのトラフィックだ。(A)はサービスが面白ければ増えるしそうでなければ少ないので、ある意味実力勝負なわけだが、(A)の人たちによる書き込みで生まれたコンテンツを使って如何にトラフィックを増やすか、というのが重要だ。そこで最も重要なのが(B)というわけ。つまり、サービスを流行らせるには(A)が最も大事なわけだが、その(A)を使ってレバレッジして全体のトラフィックを増やすために重要なのが(B)だという考え方です。

基本的に、(B)は検索エンジンにIndexされるページ数で決まるから、「できるだけたくさんのページを」、「できるだけ上位」にランクインさせたい、というのがCGMSEO戦略になるわけです。特にはてなみたいに、AdSenseみたいな自動化された広告からの収益の依存度が大きい会社は特に命綱だと思われます。


そこで最も手っ取り早いのが、はてながやっているみたいに「Permalink」を大量生成させる、ということと「密な内部リンク」を作るという方法です。
まぁ、これをやってもダメな場合もあるのでこれだけやれば完璧!というわけでは全然ないし、はてなの場合、リリースするサービスが一気に流行るからこのSEOが活きてるという話もあるんだけど、こういう工夫によって「自動化された広告」だけで(というと言い過ぎだが)収益モデルを作ることも出来るだよ、という意味ではとてもいい勉強になると思いましたので、改めて書きました。


(繰り返しますが、一番重要なのは「面白い」サービスを作れることで、ここでのお話は、「面白い」だけで終わらずに、そのサービスから得られるトラフィックや収益を最大化するにはどうしたらいいか、という点だけにフォーカスしていますので誤解なきように。)