Don't bite the bullet (嫌なことは我慢しなくていいんだよ)

少し前ですが、Paul Grahamが書いた"Maker's Schedule, Manager's Schedule"が素晴らしい。
http://paulgraham.com/makersschedule.html
(日本語訳)http://d.hatena.ne.jp/lionfan/20090723#1248360184

There are two types of schedule, which I'll call the manager's schedule and the maker's schedule.

スケジュールには2種類ある。私はそれをマネージャーのスケジュールとクリエイターのスケジュールと呼んでいる。マネージャー=スーツ、クリエイター=ギークとするとより分かりやすいかもしれません。

権力側の人は大抵スーツのスケジュールで動く。スーツは命令によって動く。

Most powerful people are on the manager's schedule. It's the schedule of command.

このあたりのレトリックがすごい。commandと言われるとすごく軍隊みたいなイメージですね。他方、

When you're operating on the maker's schedule, meetings are a disaster. A single meeting can blow a whole afternoon, by breaking it into two pieces each too small to do anything hard in.
ギークのスケジュールで動いていると会議は悲劇だ。たった一つの会議で午後の有意義な時間が全く無意味な二つの時間に分断されてしまうからだ。


非常に上手い例なのだが、この感覚がスーツ側には全く理解できないんだと思います。あるソースコードを書いている時、論文を書いている時、僕は最低でも3時間を1ペアにしないと作業が進みません。その3時間の間は他のことは一切しません。トイレも行かない、メールも見ない。電話も出ない。笑
1時間、2時間だと調子が上がってくる前、あるいは調子が良くなってきた時に作業を中断しなければならず、ものすごく時間が無駄なのです。逆に3時間、一つのことに集中できると、1時間、2時間で出来ることの何倍もの生産性になる。


大抵の会社はスーツの方が偉くて忙しいから、スーツの論理がギークの時間を分断してしまうわけです。こうならない場所はスタートアップかグーグルか大学くらいだと思います。
こういう感覚をスーツのスケジュールの人にちゃんと理解してもらう必要があるなぁと再認識した次第。


僕は、ギーク側のスケジュールで生きていきたいので、しばらくはbite the bullet(嫌なことを我慢する)しないでいきたいと思います。笑