R&Dを誤ると沈没します

大手電機メーカー中間決算はデジタル家電頼み、構造改革が今後の鍵に

僕が生まれてからというもの、松下はいつもソニーの後を追いかけてきているように思えた。ハンディーカムでも、VHSでも。
そんな状態で松下は相当な危機に追い込まれた。ところが、現在、松下は変わろうとしている。

「夢を売る。」言葉で言うときれいすぎるが、やはり消費者はそこにお金を払うのは歴史が照明しているようにも思う。
今回、松下は「PDP, 薄型テレビ」で市場占有率を高め、利益を増やした。そのためのR&D投資をしたということだ。

対照的にソニーはいつも、「見た目の」新規性では他者の先を行っていたにもかかわらず、今回の戦は負け戦になりそうだ。松下のR&Dに負けそうだ。

これだけ高度化してしまった製造業において、「夢を売る」ための「R&D投資」を「正しく」続けねばならない。
スピードが速い分だけ、経営者の一つの判断ミスは大きな減収をもたらす。
このことが鮮明に出てしまった「大手電機メーカーの2003年度中間決算」であった。

柴田尚