シリコンバレーを語る

昨日は、JTPAの初回日本セミナーということで、運営やらをお手伝いしました。と言ってもほとんどN氏に任せっきりで偉そうに言えたものではありません。

Cnet Japan > 「日本人のためのグローバルなキャリア戦略」梅田望夫氏ら語る

一晩明けて、やっぱり印象に残ったのは2点ですー。

大澤さんと中村さんの違いに見るシリコンバレーの多様化

大澤さんはVC、中村さんは研究者ということで、お二人とも全く違うがどちらも一線で活躍されるスーパーマン。その2人が同じ場所でディスカッションをしたということ自体が純粋に面白かった。

いかにも戦略的な視点で語られた本セミナーだが、変化の激しい現代のビジネス環境において「唯一」「絶対」と呼べるキャリア・デザインなどは存在しない。今回のパネリスト達がそれぞれ開拓してきたキャリアパスも、まさに三者三様のオリジナルと言える。

とあるが、本当にその通りだと思った。唯一共通しているとすれば、「負けず嫌い」「誠実」といった当たり前のことなのでしょう。後半の議論でもあったように、「当たり前のことを当たり前にやる難しさ」というものを痛感してしまった。僕は果たして、当たり前のことを当たり前に実行できているのだろうか。それができない限り、キャリア論などのhow toを語っても仕方ないと実感。


梅田さんの見事な司会っぷり!

もう一つ印象的だったのは、やはり梅田さんの見事な司会っぷりであった。会場からの多少意味不明な質問も、全くキャリアの違う2人のパネリストのご発言もとにかく、見事に整理、構造化していた、というのが印象的だった。

特に、

司会の梅田氏は、英語圏で日本人が活躍するには「日本人であることを最大限活かしたキャリア」と「日本人であることを捨てたキャリア」の2つの可能性があると指摘した。前者は日本の人脈やマーケットに精通していることを強みとし、後者は純粋に自らの専門スキルを売りとする戦略だ。この観点から捉えると、共にシリコンバレーで活躍してきたパネリストの大澤弘治氏(Global Catalyst Partners)と中村孝一郎氏(NTTフォトニクス研究所)は極めて対照的なキャリアを経てきたと言える。

というあたりが印象的であった。そうか、だからパネリストは大澤さんと中村さんだったんだー、とそのときに気づいた。(それまでは単にスケジュールが合う人だからだと勘違いしていた。)果たして、僕はどうすればシリコンバレーに行けるのだろうかと再び自問。。


留学か派遣か

僕の場合、西海岸の修士課程くらいに留学するか、一旦就職してSVオフィスに派遣される(もしくはそれ自体を作る)しかなさそうだ。果たして、どっちがよいのか、どうしたいのかを後半年くらいで決めねばならない。

僕をよくご存じの方、僕にキャリアパスアドバイスをくださいな。どうも自分で決めようとすると、何だか何でもできそう、何もできなさそうというところを行ったり来たりしてしまいます。

という弱音を吐いたところで、本エントリー終了。