プロレス界のM&A

新日本プロレス「新春黄金シリーズ」最終戦
× [IWGPヘビー級王者] 天山 広吉
  59分45秒 KO
○ [三冠ヘビー級王者] 小島 聡


さて、こりゃ、大変な話ですな。。。。

まぁ、この結果をどう読むかというのは難しい話なのですが、僕は見事な「M&A劇」だと思っています。


そもそも三冠とIWGPは、それぞれ馬場と猪木の象徴であって交わってはならないはずのものであったのですが、この度、こうして「統一」されてしまったわけです。


売上規模で言えば、新日50億円、全日10億円くらいだから、5倍の差があります。ところが両社とも経営が昔ほど上手く行っていない。それなら、統一王者戦という「M&A劇」しかないだろうという発想だと思いますね。プロレスの世界では株式よりも、ベルトの方が経営にとって重要なのです。4冠という形にしておいて、新日・全日のそれぞれで4冠戦をやっていけばお互いにもっと儲かるだろうという発想なのかと。


さて、今後の方向としては、

1)本当に4冠という形で統一されてしまう。(=事実上、全日は新日に子会社となる。)

2)ベルトは統一せずにバラバラに王者戦をやってしらける。(NWFを復活させたときの高山状態。高山がせっかく盛り上げたのに、新日幹部の意志決定で消沈。)


ただ、小島が

3冠&IWGPの4冠王となった小島が21日、都内の事務所で一夜明け会見に臨んだ。今後王座は統一せず、それぞれ防衛戦を行う意向を表明。IWGPに関しては新日本選手の挑戦を受け入れる構えを見せた。

と言っているので、2)の方が可能性が高いかもです。