上納金

いつの時代も、革命は”上納金”が厳しい時代に起こる。こんなことをふと考えてしまう出来事に遭遇しました。

僕は最近、たまに、「足ツボ」マッサージなるものに行くのですが、僕愛用のお店(チェーン店)が閉店になりました。と思ったら、翌週に隣のビルに似たような店がオープンしてました。
地理的にそこが便利なので、昨日寄ってみると、なんと昔の店で働いていた人たちが全員辞職し、独立開業したとのこと。サービスの質が向上し、料金は安くなっていました。

もちろん、チェーン店のノウハウを持って「独立」することは「謀反」とも言えますし、必ずしも好ましいとは言えませんが、彼らにそうさせるだけの何かがあったのでしょう。
推測の域を超えませんが、「上納金」がきつかったのではないでしょうか。つまり営業店舗が本社に取られるマージンが大きかったということは十分に想像できます。

さて、僕の悪い癖なのですが、これを抽象化して考えてみると以下のように考えられます。
・江戸時代には、農家(この時代、ほとんどの労働者は農家であった)の上納金が5割を超え、農家からは不満がつのり、明治維新が起こった。
・今の日本では、法人税最高税率が50%近くなっている。個人に対する税金も増加の一途をたどっている。
・もっとひどいのは、サラリーマン(今の時代、ほとんどの労働者はサラリーマンである)の場合、源泉徴収なる「ごまかし」の仕組みによって、知らない間に税金をむしり取られており、あたかも税金は勝手に取られるものだというような仕組みがまかり通っている。

これらを踏まえると、今こそ平成維新の時なのかなぁ、とも思います。(注:税率が高くても、北欧のように成功している例もあるが、それは福祉という別のサービスに価値を転化しているからであり、日本にはそのようなものはないと考えられます。)

こうして考えると、石原大臣の藤井総裁解任劇は、平成維新の始まりなのかなぁ、とも考えられるなぁと思う今日この頃でした。

ちなみに、僕は石原大臣は好きでも嫌いでもありません。

柴田