音楽配信を考える [2]

さてさて、続編です。
以下は、僕の心の叫びというか、提案というか・・・。

もはやダウンロード販売以外に手はないことを認識せよ

iMSの成功で、ある種の確信が持てると思うが、人々の生活の変化に伴って、サービスの提供の仕方も変わるということだ。このまま、CD販売に拘っても、緩やかに衰退するだけだ。それよりも、チャレンジして新しいマーケットを作る方がビジネスマンとしての仕事であると思う。

ユーザーから見れば、本当に全ての音楽がダウンロードで購入できれば、NapstarやWinnyなどによる違法共有へ減少するのではないか。少なくても、Winnyで時間をかけて音楽を得るよりも、クリック+200円程度で音楽を買えるなら、僕は間違いなく後者を選択するだろう。つまり、現在、Winny等で音楽を交換している人たちの多数は、代替手段がないから仕方なく行っており、彼らにとっての機会コストとは、ダウンロード購入 < Winnyによる交換 << CDを購入する、といった形になっているのでないかと思う。(仮説の域を出ないが。)


つまらない囲い込み作戦は止めよう

どうも日本の音楽配信は、配信サイト、再生ソフト、ハードウェアのどれを見ても、バラバラで「あのサイトで買った曲はこのソフトがないと再生できない」とかいうバカみたいなことが頻発している。

レーベルにとっての音楽配信ビジネスを考えた場合、一番重要なのは、自社の曲を買ってもらうことだ。そして、ユーザーから見た場合、一カ所で欲しい曲が全て買えて、自分好みのプレーヤーで再生出来ることだ。従って、現在のように配信サイトが混在していて、どれもメジャープレーヤーになりきれていない現状は、ユーザーにとっては一番意欲が殺がれてしまうのだ。

従って、今レーベルがせねばならないことは、配信サイトの縄張り争いをすることではなくて、配信サイトを一本化し、自社の音楽の流通量を増やすことである。みんなで縄張り争いをすればするほど、ユーザーが離れてしまうのが現状だ。その分のエネルギーは、「如何にして音楽を売るか」という宣伝やマーケティングの方法に託そう!これこそが明るい未来のためだ!!!

こんなこと分かっているとは思うのだが、こんなにも時間がかかってノロノロとされると本当に腹が立ってしまった。

# いつの日か、日本でもiMSで邦楽が購入できるようになる日を夢見て。