「大学」という悪魔!?

スタートアップの始め方 Paul Graham / 青木靖
http://www.aoky.net/articles/paul_graham/start.htm

多くの人が悩むのはスタートアップにするか大学院にするかということだろう。大学院の学生というのは、ソフトウェアスタートアップを始めるのに適した年齢、適したタイプの人間だ。アカデミックな職のチャンスを失うことを心配しているかもしれない。しかしスタートアップに属しながら大学院に行くことも可能だ。特に最初のうちは。私たちの会社に最初からいた3人のハッカーのうちの2人はずっと大学院に籍を置いていて、どちらも学位を取った。大学に居座っている大学院生みたいに強力なエネルギー源というのはそんなにはないものだ。

大学院を離れなければならないとしても、それは最悪の場合でもそう長いことにはならない。スタートアップが失敗するときには、ごく短期間に失敗するだろうから、アカデミックな人生にすぐに戻ることができる。そしてもしスタートアップが成功したなら、助教授になりたいという欲求はもはやあまり感じなくなっているだろう。

Paul Grahamの文章はいつ読んでも、何度読んでもしびれる。(彼の書いたソースコードは読んだことないけど、きっとこの文章みたいにずばっと書いてあるんだろうなぁ。)


改めて読んでみて、「大学」というのはいろいろ言い訳するのに便利すぎると改めて痛感。
まぁ僕の場合、修士まで行くという「2年間の人生延期オプション」を使ったおかげで相当幸せになれているのだけど、これ以上、大学に依存しすぎると(学者にはなれるかもしれないけど)ダメだ。ダメだというのは、自分にとって違和感を感じるということ。たぶん、僕は学者になりたいとは思っていないなぁと。


というわけで、やっぱり今年(正確には今年度)で、大学が終わるようにちゃんと頑張ろう。そして、それ以降は、なるべく(今よりも)大学に依存しないようにしよう。
もしかしたら、このあたりの考え方は変わるかもしれないけど、2008年の頭にこう思ったということだけはきちんと書いておこう。