ネットイナゴ問題

ネットに群がる群衆は、群衆の叡智となりうるのか、それともネットイナゴ的な存在なのか。

僕の答えは「自分でサービスを持ってみれば分かりますよね」ということ。


1万人が見てくれるサービスがあったとする。積極的に使ってくれるのは100人くらい、お問い合わせから質問したり、時には厳しい意見をくれる人は恐らく10人くらいだろう。9900人をネットイナゴだと言ってしまうことは簡単だし、そう言いたくなる気持ちもよく分かるが、そうじゃない。

例え9900人の一部はネガティブな使い方しかしなくても、それだけで有り難いと感じられる。サービスを作って運営しない限りこういう感覚は分からないかもしれない。一つだけ確かなのは、9900人をイナゴだと認定した瞬間に、そのサービスはもちろん、経済的な価値を生み出すという行為そのものがストップしてしまう。従って、ネットイナゴを認める人が増えれば増えるほどネット空間はより価値の低いものになっていくということだ、ということだけは肝に銘じたい。