僕の「ロールモデル思考法」

続けて「ウェブ時代をゆく」シリーズ。内容がリッチすぎて、普通の本の10倍はあるんじゃないかとも思うので、少しずつかみ砕きながら、自分の言葉で整理したい。

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

ウェブ時代をゆく ─いかに働き、いかに学ぶか (ちくま新書)

好きの対象を明確に持つ、というところまでは本書で書かれていることと同じだが、僕は「自分のアウトプットの表現方法」にもロールモデル思考法を使っている。

例えば、ロールモデルとしての梅田さんを考えてみる。梅田さんは「仕事が上手くいきそうになると、周りの人に言いたくて仕方なくて、興奮気味に何度も同じ話をしていた。」と書いているが、こういう記述を本で読んだり聞いたりすると、真似したくなる。実際に自分の行動を振りかえってみると、同じようなことをしているわけだが、正確には、真似したくなるというよりは、「あー、僕もこうしたかったんだけど、やっぱりこうしてもいいんだ。」という感じで、自分の行為そのものに自信を与えたり、正当化するのに使っている。


他にも例えば、江島さんが
http://japan.cnet.com/blog/kenn/2007/11/09/entry_25001425/

ま、そんなわけで、世の中が目まぐるしく動いているのに自分は・・・という焦りを覚えている心ある技術者は、全力で受託開発の会社から逃げ出す準備を整えたほうがいい。とても残念なことだけど、そこには未来は絶対にないよ、とハッキリと言っておくのが、ぼくにとっての精一杯の誠意だ。

と言ってくれると、「やっぱりネット業界にいる僕は間違ってないんだ」というような具合。


自分が関心がある先輩、自分が(一方的にであっても)自分と思考が近いと思う先輩の行動や言動をまねをしたり、それで自分の勇気づけたりする。こうしないと、時々不安で押しつぶされそうになるから。局所的に、自分に都合よくこれを繰り返してはいけないと思うけど、不安を払拭して前のめりに突き進むためにも、僕は「ロールモデル思考法」を使っている。