「Googleを支える技術」を読んでGoogleの凄さを改めて感じた

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)を読んだ。


2004年に「Googleの本質は新時代のコンピュータメーカ」
http://japan.cnet.com/blog/umeda/2004/04/06/entry_google_9/
を読んで、1ギガ2ドルか、すげーと思っていたのを思い出した。
今なら数ペタくらいまでなら、2ドル/GBでいける気もするが、それよりも桁が大きいと無理だなぁと思う。


本書は、ベースは公開されている論文を日本語訳し、整理しただけなのだが、とっても分かりやすく、勉強になった。

(感想1)初期のGoogleと同じレベルなら今なら作れそうな気がする

98年の初代グーグルのレベルであれば、98年当時のハードウェアを与えられて作ることは十分可能だと思った。
数千万ページくらいのインデックス+検索エンジンなら、普通の工夫でなんとかなる、そう思えた。

(感想2)2002年頃のGoogleは、たとえ今のハードウェアを与えられても無理だと思った。笑

ところが、3章にあるような、ストレージの仕組みなんかは、とても無理だと思った。
よくMapReduceがすごいと言うけど、MapReduceなんかよりもBigTableとかChubbyとかの方が圧倒的に凄いわけだと改めて思った。


それ単体がどうこうというのもあるが、それ以上に、それぞれが「生物の体の一部」のように振る舞い、自らの自己修復機能を持つ、というのを見せられてしまうと、もはや単なるコンピューターサイエンスではなく、生物学とかバイオとかそういうレベルだとさえ思った。
もはや単体の機能がすごいとかそういうレベルを完全に超えていて、これを設計した奴は本当にすげーと改めて感じた。(確か、ダブルマスター+医学博士の人が作ったという話を聞いたことがあって、なるほどとも思う。)


というわけで、コンピューターサイエンスの基礎が無い人にはちょっと難しいかもしれませんが、雰囲気だけ味わうにもとても良い本なので、是非ご一読をおすすめします。

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)

Googleを支える技術 ?巨大システムの内側の世界 (WEB+DB PRESSプラスシリーズ)