greeへの提案(1)

GREE Mobileがリリースされ、少し使ってみたが、確かに移動中に日記が読めたりするのは、便利ではある。

ここでは、これまでのGREEの道筋を踏まえて、生意気にもGREEへの提案という形でSNSビジネスを考えたいと思います。


※本エントリーは、筆者の勝手な意見であり、特定人物に不快感を与えるつもりは毛頭ないことをご理解願います。

GREEmixiのライバルか?

まずは、徳力さんの「GREEはこのままmixiの後を追っていくのだろうか」を読んで頂きたいです。

非常に簡潔に整理された文書であり、

 そういう意味では名刺管理サービス的だったGREEの方は、友達を確認したいときだけログインする程度になっちゃいますから、結局ログインするのは誕生日のお祝いメッセージを書くときぐらい。
 広告だとか、PV勝負のビジネスをするのであれば、GREEmixiの後を追うのは論理的なのかもしれません。

というあたりが、実に現実のそのまま書いているように思えます。

さて、そこでこのようにGREEmixiでは利用の仕方が違うわけで、そこを無視して「GREEの急速なmixi化」をすることは果たしてGREEにとって良いことなのか、ということです。

そこで、徳力さんは、

 ただ、ここまで利用者の熱量のようなものに差が出てしまうと、今からGREEmixiに単純に追いつき追い越すというのはなかなか難しいようにも思えますが、どうなのでしょう?

という問いを投げかけています。もちろん、現在4倍以上に差が開いてしまった登録者数をひっくり返すということも不可能ではないでしょう。ただ、ここで僕が申し上げたいのは、そうではない方法です。


[分析1]利用者の層を考察する。

つまり、僕のここでの提案は、「GREEmixiの競合ではない」という前提に立ちます。こう主張するには、論拠が必要ですが、残念ながら細かいデータは持ち合わせていませんので、以下の2点をあくまで個人的な経験則に基づいての論拠とします。

GREEmixiでは、利用する目的が異なる。(以下、徳力さんの主張)


 実際、個人的な利用方法としても、相変わらずGREEの方が友人の登録数は多いものの、最近は明らかにmixiにログインする回数の方が多くなっています。
 何しろ面白そうなイベントの企画がmixi内でされてしまうのが致命的。
 イベントの日程調整から、告知から、事後のレポートまで、全部mixiで完結されちゃったら、定期的にログインせざるを得ません。

 一度、非常に興味のあるイベントをスルーしてしまってからは、コミュニティのチェックを欠かせぬ日々になってしまいました。
 まぁ、mixiの3日間以内のログイン率70%という脅威の数字の理由も納得です。


GREEmixiでは中心となるユーザー層が異なる。

歴史的な観点では、GREEの方が最初にブレークして、そのときの中心になったのはIT業界の若い方でした。他方、mixiはその後、IT業界やITリテラシーの高い人以外にも、今まであまりネットを積極的に利用しなかった人も取り込んでいるように思います。

つまり、誤解を恐れずにユーザー層を定義してしまえば、以下のようになります。

 GREE:比較的ITリテラシーが高い、若手サラリーマン、学生。用途は、「名刺管理サービス的(+誕生日お祝いシステム的)」。
 mixi:ITリテラシーの高くない人も多い。用途は、日記、コミュニティ(+オフ会)。


さて、長くなってきたので、次のエントリーでは、更に論を進めたいと思います。

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